Tekla Structures 18.0 ハードウェア推奨仕様 <2.Tekla Structures ライセンスサーバーの推奨仕様>

Tekla Structures
Not version-specific
Tekla Structures
Environment
Japan

2. Tekla Structures ライセンスサーバーの推奨仕様

Tekla Structures ライセンスサーバーとして使用するサーバーPCは、個々の性能よりも信頼性が重要な要素となります。
従ってサーバーPC自体のハードウェアにおいて、信頼性の確保が重要な課題であり、定期的なサーバーシステムメンテナンスも重要です。

2.1 オペレーティングシステム

 Tekla Structuresで使用しているFLEXnetライセンスシステムは、次のオペレーティングシステムに対応しています。
 なお、Linuxおよび、Unix ベースのオペレーティングシステムには対応をしていません。

32bit64bit
Windows Server 2008 Service Pack 2以降
Windows Server 2003 R2以降
Windows Server 2003 Service Pack 1以降

Windows 7(Professional、 Enterprise、Ultimate)

Windows Vista Service Pack 2以降
(Business、Enterprise、Ultimate)

VMware ESX 3.5、4.0
Windows Server 2008 R2以降
Windows Server 2008 Service Pack 2以降
Windows Server 2003 R2以降
Windows Server 2003 Service Pack 1以降

Windows 7(Ultimate)

Windows Vista Service Pack 2以降(Ultimate)

VMware ESX 3.5、4.0

10ライセンス未満の管理の場合、Windows 7および、Vistaのワークステーション用のオペレーティングシステム(OS)においても
運用することは可能ですが、ライセンスの安定した運用環境のためにも、サーバー用のオペレーティングシステムをインストールした
サーバー専用のコンピュータ上で管理することを推奨します。
サーバー用のオペレーティングシステムは、通常のワークステーション用のオペレーティングシステムと比較すると、
長時間の安定した運用ができるように設計されており、ライセンス管理に適しているシステムです。

2.2 RAID

 RAID(Redundant Array of Independent Disks :冗長化ディスク)とは、大容量で信頼性の高いストレージ(記憶装置)を構築するために、
 2台以上のハードディスク装置を同時に使用する技術です。
 ハードウェアベースのRAIDシステムは、ライセンスサーバーの信頼性を確保するための有効な技術です。
 なお、RAIDにはRAID 0からRAID 6までの7段階の方式があります。

 RAID 1(ミラーリング:二重化)は、複数台のハードディスクに同じ内容を同時に書き込む技術であり、Tekla Structures ライセンスサーバーを
 使用する際に推奨できる構成となります。また、RAID 1では一方のディスクシステムが故障しても、もう一方のディスクシステムがある関係から、
 データを失うことはありません。

 RAID 5 はライセンスサーバーとしては最も堅牢なシステムであり、搭載されているディスクのいずれかが故障してもデータを復旧することができます。
 ハードウェアベースのRAIDシステムを構築する際には、SCSI、SATA 、またはSASに対応した専用のコントローラー(カード)が必要になります。
 コントローラの多くには、状況を監視するモニタソフトが添付されており、システムに何かしらの障害が発生した場合には、ポップアップ画面などで
 警告メッセージを表示することができ、サーバーの維持管理に役立ちます。

2.3 インターネット接続

 Tekla Structuresのライセンス認証の取得、認証の返却、および修復作業を行うには、弊社の認証サーバーに接続する必要があるため
 インターネットへの接続が必要です。この処理はTCP/IP port 80上でSOAP over HTTP SOAPプロトコルで実施されます。
 したがって、ファイヤーウォールを導入している場合、ファイヤーウォール側でライセンス認証の取得に関するデータの送受信を許可することが必要です。
 また、ファイヤーウォールの設定のための情報として、\TeklaStructures\License\Server\ フォルダ内にある lat.ini ファイルに、認証サーバーに関する
 情報(認証サーバのIPアドレス)が記載されていますので、ご確認ください。

その他

 Tekla Structures ライセンスサーバーと、実際にTekla Structuresを使用するコンピュータ(ワークステーション)は同じLANネットワーク上に存在し、
 かつ、各ワークステーションはライセンスサーバーとの通信が許可されている必要があります。
 
 もし、各ワークステーションがうまく動作しない場合は、Windows ファイヤーウォールなどのファイヤーウォール通信をブロックしている場合があります。
 特に\TeklaStructures\License\Server\ フォルダに保存されているtekla.exe と lmgrd.exeのプログラムによる通信は許可するよう設定してください。
 社内LANが敷設されていない場合には、実際にTekla Structuresを使用するそれぞれのコンピュータ(ワークステーション)に、
 Tekla Structures ライセンスサーバーをインストールし、各コンピュータ上で個別にライセンス認証を取得することを推奨します。
 なお、サーバーPCのIPアドレスを固定することにより、さらに安定した運用が可能となります。
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