PLで作られたデッキ受けを平鋼(FB)にする

Tekla Structures
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FAQ
Environment
Japan
Q:
コンポーネントで作成されるプレートがPL(切り板)部材になってしまいます。
これを平鋼(FB)に置き換えることは可能でしょうか。

A:
すでに配置された部材のプロファイル名を変更することはできませんが、
PL部材を平鋼として、レポートや図面に表示する機能があります。
ポリゴンプレートや梁部材で作成されたプレートが対象となります。

Image
FAQ_FLAT-BAR_SETTINGS_01ed.png

 

定義ファイル

平鋼にするプレートのサイズを定義したファイルFltprops.inpを用意します。
このファイルはテキストファイルです。
モデルフォルダーまたは企業フォルダーなどに配置します。

次のように材質と板厚、幅を定義します。

材質: “材質名”

ファイルの1行目に定義します。
材質名はダブルクォーテーション("")で囲みます。
材質名を省略すると、全ての材質が対象になります。
例) “SS400”

板厚: 板厚をカンマで区切って、1行目に設定します。

材質を指定するときは、その後ろに記載します。

幅: 1行目に記載した板厚に対応する幅の候補(複数)を、カンマで区切って定義します。

4.5mm、6mm、9mm、12mm、16mm、19mmの設定例は、次のようになります。

"SS400",4.5,6,9,12,16,19
9,13,16,19,22,25,32,38,44,50
9,13,16,19,22,25,32,38,44,50,60,65,75
16,19,22,25,32,38,44,50,65,75,90,100
19,22,25,32,38,44,50,65,75,90,100
25,32,38,44,50,65,75,90,100,125,150
32,38,44,50,65,75,90,100,125,150,180
 

詳細設定

次の詳細設定を確認し、必要に応じて調整します。
この機能を利用するには、XS_USE_FLAT_DESIGNATIONTRUEにします。

XS_FLAT_PREFIX

平鋼に変換したときのプロファイルの接頭辞(FBなど)を指定します。

XS_USE_FLAT_DESIGNATION

この詳細設定を有効(TRUE)にします。
Fltprops.inpに設定したサイズに一致するプレート(PL部材)を、図面やレポートで平鋼のプロファイル表記に変換します。

XS_FLAT_TOLERANCE

モデルに配置されたプレート(PL部材)とFltprops.inpに設定した幅のサイズと比較するときの許容値を設定します。
既定値は0.1mmになります。

XS_FLAT_THICKNESS_TOLERANCE

モデルに配置されたプレート(PL部材)とFltprops.inpに設定した板厚のサイズと比較するときの許容値を設定します。
既定値は0.1mmになります。

XS_CHECK_FLAT_LENGTH_ALSO

モデルに配置されたプレート(PL部材)が梁部材だったとき、通常は始点から終点の方向が板の長さになります。
この詳細設定を有効(TRUE)に設定すると、梁部材で作成されたプレートの長さ方向についても、平鋼として(Fltprops.inpに)登録された幅のサイズと比較します。
 

参考

Fltprops.inpを使用した平鋼のサイズの定義
XS_FLAT_PREFIX
XS_USE_FLAT_DESIGNATION
XS_FLAT_TOLERANCE
XS_FLAT_THICKNESS_TOLERANCE
XS_CHECK_FLAT_LENGTH_ALSO
XS_​USE_​NEW_​PLATE_​DESIGNATION

 
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