製品図で傾斜した部材なりに上面ビューを合わせる

Tekla Structures
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Japan

Q:
梁の正面図を傾斜なりに描き、その傾きに平行な上面図を配置することはできますか。

A:
傾いた部材に平行な上面図(上面ビュー)を配置するには、
拡張ツールのブレース図ツール(Brace Drawing)を利用する方法と、
上面ビューを回転する方法があります。

ブレース図ツール

ブレースなど、図面に対して角度を持って配置された部材の図面ビューを、自動で平行に整列させるツールです。
詳細はブレース図ツール(Brace Drawing)をご確認下さい。
 
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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_01.png


 

上面ビューを回転する

傾斜が浅いときなど、ブレース図ツールが使えない場合は、
新たに上面ビューを作成し、それを傾斜に合わせて回転したのちに、正面ビューに合わせて配置します。

新たに上面図を作成

製品図が作成した上面図は、傾斜面のビューではなく、真上からみたビューなので、そのままでは利用できません。

傾斜面に沿った上面ビューを起こすため、正面ビューから断面ビューを作成します。

 

[表示]タブの[断面図]を実行し、正面ビューの梁中心線の位置で断面ビューを起こします。

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DrwTpVwPrjctnSlpGrdr_02a

※ビュー作成後、正面ビューの断面符号を削除します。

また、作成した上面ビューの[ビュープロパティ]の[属性]  > [ラベル]で、断面符号のラベルを削除します。 

 

※製品図で作成された上面ビューは削除します。

位置合わせの補助線を配置

梁の傾斜に沿った2点を選択できる位置を確認します。
(必要に応じて部材参照線を表示させます)

ユーザー座標系(UCS)のX軸を傾斜に合わせます。
原点を2点で指定コマンドが利用できます。

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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_11.png

 


線の作成(ライン)コマンドを実行して、1点目は傾斜部材の端部を指示します。
2点目は数値位置の入力でX座標はゼロ、Y方向に距離を指定して実行します。

補助線の配置が終わったら、すべてリセット(ユーザー座標系)を実行して座標系をもとに戻します。

 

 

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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_12.png

上面ビューを回転

角度寸法を使って傾斜角を確認します。

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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_13.png

 


上面ビューを選択して、マウスの右ボタンを押し、メニューからビューの回転を実行します。
あらかじめ確認した傾斜角を角度に指定して回転を実行します。

※指定する角度の値は、時計回りならマイナス、反時計回りではプラスになります

 

 

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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_14.png

図面ビューを平行に並べる

上面ビューと正面ビューが重なっているときは、2つのビューが重ならないよう離しておきます。

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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_15.png

 


上面ビューを選択し、マウスの右ボタンを押し、
メニューから垂直に並べるを実行します。

上面ビューの梁の端部の押さえ位置、
正面ビューの補助線の先端の順に指示します。

 

 

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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_16.png



同様の操作で水平に並べるを実行します。

 

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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_17.png



不要な寸法などを削除して図面を整えます。

 

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FAQ_ALIGN_TOP-VIEW_TO_SLOPED-BEAM_18.png

参考

ユーザー座標系 (UCS)
正確な距離または座標を使用して点にスナップする - 数値スナップ
図面ビューの変更、配置、および整列
 

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