異なる国(環境)のプロファイルをモデルに追加する方法
Q:
中国やヨーロッパの鋼材を、日本環境に読み込んで使うことはできますか。
A:
他の国の鋼材を利用する方法の一つとして、その国の環境(中国環境など)で作成されたモデルから、プロファイルをエクスポートして利用する方法があります。
※各国の環境は、テクラ・ダウンロードから入手できます。
※プロファイルをエクスポートするときは、編集が加えられていない新規モデルを利用します。
プロファイルのエクスポート
[ファイル] メニューで、 [カタログ] > [プロファイルカタログ] をクリックして [プロファイルカタログの編集]を開きます。
エクスポートするときは、必要な鋼材だけをエクスポートします。
全ての鋼材をエクスポートすると、インポートするときの選別が困難になります。
例えば、H形鋼のグループだけをエクスポートします。
(H型鋼のプロファイルツリーのグループを選択して、マウスの右ボタンのメニューから[プロファイルグループのエクスポート]を実行)
グループを選択してエクスポートすると、次のようなファイルが書き出されます。
一般的に利用するのは、拡張子(.lis)のファイルです。
<グループ名>.profiles.clb
<グループ名>.profiles.lis
<グループ名>.profiles.uel
<グループ名>.rules.lis
※拡張子(.clb)
ユーザー定義のパラメトリックプロファイルです。
インポートすると、モデルフォルダ下のParametricProfilesフォルダに拡張子(.clb)のファイルとして保存され、プロファイルカタログから利用できます。
※拡張子(.uel)
スケッチ断面です。
インポートすると、モデルフォルダ下のxslib.db1 に保存され、プロファイルカタログから利用できます。
プロファイルのインポート
ここでは、日本環境のモデルに、中国のH型鋼のプロファイルをインポートする手順を記載します。
インポートする日本環境のモデルを開き、[ファイル] メニューで、 [カタログ] > [プロファイルカタログ] をクリックして [プロファイルカタログの編集]を開き、[インポート]を実行します。
<グループ名>.profiles.lisを選択して読み込みます。
インポート対象のプロファイルの一覧が表示されます。
状態が既存になっているプロファイルを選択して[キャンセル]を設定します。
読み込みたい鋼材には、[置換え]を設定します。
[続ける]を実行するとインポートが開始されます。
※複数行選択するときにはCtrlボタンやShiftボタンが使えます。
※中国環境の鋼材には、日本環境の鋼材と名前が同じものが含まれています。
解析タブやユーザー定義情報タブの内容(塗装面積や断面2次モーメント、規格など)が異なります。
必要に応じてルールを読み込みます。
<グループ名>.rules.lis
※既存のルールを残す場合は[マージ]を設定して読み込みます。
ルールを読み込むと、プロファイルが種類ごとに分類されます。
しかし、他の環境からそのままルールを読み込むと、既存のルールに矛盾が起きることがあります。
ルールによる分類分けの矛盾を解消するには、
インポートするプロファイルに、識別可能な情報を書き込んでおきます。
(中国環境からプロファイルをエクスポートする前に、ユーザー定義情報タブのSTANDARD(規格)などに任意の情報を書き込みます)
インポートしたルールに前述の条件を追加します。
参考