溶接検索ツール

Tekla Structures
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Tekla Structuresでは、溶接コマンドを用いることで複数の部材を一つの製品として構成することができます。溶接コマンドを使用して接合された部材間には、モデル上に溶接オブジェクトが表示されます。モデル上の溶接オブジェクトがどの部材間を接合しているのかは、溶接オブジェクトを選択して、右クリック > 情報 > 溶接 を実行し、個別に確認する必要があります。
部材に対して作成されている溶接を容易に検索するツールとして、”溶接検索ツール”があります。このツールの使用方法についてご紹介します。

• ツールの起動
サイドパネルのアプリケーションとコンポーネントカタログを開きます。上部の検索フィールドにツール名”溶接検索ツール”と入力すると、ツールのアイコンが表示されます。このツールはアプリケーションとコンポーネントカタログの”アプリケーション”グループに追加されていますので、ここからもアイコンを探すことができます。
アイコンをダブルクリックすると画面上にツールのダイアログが表示されます。このツールの機能として、[部材間の溶接検索]と[部材の溶接検索]の2つがあります。

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• 部材間の溶接検索
特定の2部材間に作成されている溶接を検索します。部材が複雑にとりついている詳細などで、部材間に作成されている溶接の位置を特定する際などに使用します。
表示設定でモデルビュー上に溶接オブジェクトを表示させ、ツールのダイアログから
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ボタンを選択します。溶接の検索を行う対象となる2部材を選択すると、部材間に溶接が存在する場合にはまず溶接の箇所数のダイアログ、続いてその溶接オブジェクトが選択状態となり、溶接の親部材が赤色、子部材が黄色で表示され、溶接のオブジェクト情報ダイアログが表示されます。溶接が複数存在する場合には、OKボタンを押すと溶接が切り替わります。
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• 部材の溶接検索
指示した部材が親部材または子部材となっている溶接を検索します。例えば、モデル上で意図せずに溶接を行ってしまい、本来は異なる製品となっている複数の製品が一つの製品として構成されてしまっている場合に、その溶接を容易に見つけることができます。
下の図のように、柱製品と梁製品でスプライスジョイントで接合されているため、本来は別の製品となっていなければならないはずですが、モデル上で製品として選択すると、一つの製品としてハイライトされています。柱と梁を一つの製品としている溶接オブジェクトを検索します。

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表示設定でモデルビュー上に溶接オブジェクトを表示させ、ツールのダイアログから
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ボタンを選択します。溶接の検索を行う対象となる1部材を選択すると、部材間の溶接検索コマンドの際と同様に、溶接が存在する場合にはまず溶接の箇所数のダイアログ、続いてその溶接オブジェクトが選択状態となり、溶接の親部材が赤色、子部材が黄色で表示され、溶接のオブジェクト情報ダイアログが表示されます。溶接が複数存在する場合には、OKボタンを押すと溶接が切り替わります。個々の溶接を確認していくと、下の図のように下側の柱と梁に作成されている不要な溶接を確認することができます。
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