展開図と展開位置の指定方法

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FAQ
アドバンス
Environment
Japan

Q: 
折れ板や折れ梁の展開図を作成する際の、展開軸を設定できますか?
デフォルト状態では、部材芯のラインで展開されるようですが、製作を考慮した位置で展開図を作成することはできますか


A: 
Tekla Structuresでは、折梁のコマンド「梁(折)」で作成した梁や板の展開単品図を作成する際の展開軸(中心軸)を定義ファイル"unfold_corner_ratios.inp"で指定することができます。
また折梁に対するCNCファイルを生成する際にも、この"unfold_corner_ratios.inp"ファイルを参照し、展開したCNCファイルを作成します。

設定方法
 

1.モデル固有の設定を行う場合にはシステムフォルダ"C:\ProgramData\Tekla Structures\バージョン\Environments\japan\system"あるいは"C:\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\バージョン\Environments\Japan\General\model_settings"にある"unfold_corner_ratios.inp"ファイルをモデルフォルダにコピーします。
2.システムフォルダまたはモデルフォルダにコピーした"unfold_corner_ratios.inp"ファイルをノートパッド等のテキストエディタで開きます。
3.ファイル内で梁・板の展開軸をプロファイル毎に指定します。
H鋼で、まげ半径が0mm~10000mmの場合に、高さ1/3を中心軸として展開する場合
1 H* * -180 180 2 0 10000 .3333    1 *H* * -180 180 2 0 10000 .3333

板厚0~200mmの曲線まげ部材でかつ半径が0mm~500mmの場合に、板厚1/3を中心軸として展開する場合
2 PL* * 0 200 2 0 500 .3333    2 *PL* * 0 200 2 0 500 .3333

板厚0~200mmの鋭角まげ部材でかつ角度が-270°~270°の場合に、板厚1/3を中心軸として展開する場合
2 PL* * 0 200 1 -270 270 .3333    2 *PL* * 0 200 1 -270 270 .3333
4.Tekla Structuresを再起動し、モデルを選択し、展開したい部材を選択し、展開単品図を作成します。

    
補足説明

  • 板及び梁の展開は折梁のコマンド作成した部材にのみ適用することができます。梁(曲)や部材のプロパティで半径やセグメントを定義した部材には適用できません。
  • "unfold_corner_ratios.inp"はモデルフォルダ及びシステムフォルダに予め保存しておく必要があります。またこのファイルはTekla Structuresを起動し最初に選択したモデルを読み込む時に一度だけ読み込まれます。ファイル内の変数を変更した場合には、システムの再起動が必要になります。
  • システムフォルダの"unfold_corner_ratios.inp"を直接編集した場合には、システムのデフォルト値となりますのですべてのモデルに対して変更が有効になります。
  • "unfold_corner_ratios.inp"で定義されていない場合には、板厚及び部材断面高さの1/2(部材中心)で展開図が作成されます。
  • "unfold_corner_ratios.inp"に関する説明はオンラインヘルプも参照して確認してください。
  • 折板、折梁の展開単品図のサンプルプロパティ設定として"unfold"が予め登録されていますので、展開単品図を作成する場合にはこの設定を参考にすることができます。
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