図面ファイル(.dg)の消失による図面が開けない問題(マルチユーザー運用時の注意点)
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Environment
Japan
Q:
図面リストから図面を選択し、開こうとすると「選択された図面を読み込めません」というエラーメッセージが出て開くことができません。
A:
図面を開く際に表示されるこのエラーメッセージは、下記のような時に表示されることがあります。
- drawingフォルダに、開こうとする図面に該当する図面ファイル(○○.dg)が無い場合。
- 日本語のWindows OS上で、Tekla StructuresのユーザーインターフェースをEnglishで使用する場合。
今回は、「図面ファイル(.dg)」がない場合の対処法を記します。(インターフェースを英語で使用する場合については、もっと実践FAQ「Tekla Structures のインターフェースを英語表記にして使用する際の注意点)をご確認ください)
[図面ファイルが消失する原因]
マルチユーザーで図面を編集後、出力を行う際、別のユーザーが同じ図面に修正作業を行っていると、データに矛盾が発生し、図面ファイルが消えてしまう可能性があります。
[対処法]
バックアップモデル(前回まで図面が開けたモデル)がある場合は、前回のモデルと問題のモデルのdrawingフォルダの図面ファイルを以下の手順で調べ、復元が可能かどうか試みます。
- [図面とレポート]タブ > [レポート] を開き「図面リスト(.CSV/.html)」を選択後、[全部材]を実行します。
- 1.で出力した図面リストから、開かない「図面タイトル」に該当する「ファイル名」を確認します。
- drawingフォルダ内から、2.で確認した「ファイル名」と同じ「図面ファイル(.dg)」を捜します。
Image
- 図面ファイルが見つかった場合、問題のモデルフォルダのdrawingフォルダにコピーします。 バックアップファイルが無い場合は、Tekla Structuresで再度、図面を作成する必要があります。
このような事態を避けるために、マルチユーザーモードでの図面編集は、次のような点に注意します。
- 作業の進捗を管理するリーダーを設定する。
- ファイルメニュー >[共有]>[利用中のマルチユーザー]コマンド等で各スタッフの作業範囲を把握し、図面を修正しているスタッフがいる場合は、その図面に関わる箇所のモデルは触らない、など各スタッフの作業が重複しないようにする。
- 各ユーザーは定期的に「上書き保存」を実行し、モデルを最新の状態にする。
- 定期的にモデルをシングルユーザーで開き、モデルのエラーチェックを実施する。
- ナンバリングの実行中は、モデルの配置や図面の編集などを行わない。