ボルト孔径(呼びに加える値)のチェック

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Japan

部材に作成されているボルト孔は、ボルトの呼び径(公称軸径)に対して+2~3mmで作成する必要があります。これらの設定はボルトプロパティの呼びに加える値や、コンポーネントの許容精度で行うことができます。
これらのボルトの呼び径に対して加えられる値が正しく入力されているか、オーガナイザーを用いて確認する方法をご紹介します。

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リボンの管理タブからオーガナイザーを起動すると、モデルとの同期を行う旨のメッセージが表示されますので、同期ボタンを選択して、最新のモデル情報をオーガナイザーにて読み込みを行います。
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オーガナイザーのカテゴリーには、起動時に標準でボルトの分類分けを行っているカテゴリーが作成されますので、このカテゴリーを使用します。ボルトのカテゴリーが作成されていない場合には、新規にカテゴリーを追加し、オブジェクトの対象を”Tekla Structuresモデル”、オブジェクトグループのフィルターとして”(B)-ボルト”を指定してください。カテゴリーにボルトオブジェクトのみが分類分けされます。
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ボルトのカテゴリーをさらに細分化を行うため、サブカテゴリーを設定します。サブカテゴリーはモデルの変更に従って自動的に更新されるようにするため、手動作成ではなくカテゴリーのプロパティから自動作成します。
ボルトのカテゴリーより下層には、以下の順のサブカテゴリーを指定します。

[ボルト] > [ボルトセット名(NAME_SHORT)] > [呼び径(DIAMETER)] > [呼びに加える値(HOLE_TOLERANCE)]

ボルトのカテゴリーを選択し、右クリック→プロパティ を選択し、プロパティダイアログを表示させます。
ダイアログ内に自動サブカテゴリーの設定箇所があります。その直下にあるサブカテゴリーの作成を行うフィールドで、”プロパティの選択”フィールドを選択し、リストの中から[NAME_SHORT]を指定します。これで、ボルトセット名ごとに分類分けが行われます。フィールドを選択した状態で、直接キーボードで入力すると容易に選択することができます。

[NAME_SHORT]の指定を行うとさらに下層のサブカテゴリーの指定を行うことができるフィールドが表示されます。
次は呼び径ごとに分類分けを行いたいため、”プロパティの選択”フィールドで[DIAMETER]を指定します。
また、その下層には呼びに加える値として[HOLE.HOLE_TOLERANCE]を指定します。
3つのサブカテゴリーが指定できましたら、プロパティのダイアログの右下にある変更ボタンを押して、設定内容を確定します。メッセージのダイアログが表示されますので、OKとして閉じます。
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設定を行った結果を確認します。ボルトのカテゴリーの下層にはボルトセット名、呼び径、呼びに加える値の順にサブカテゴリーが作成されています。以下の画像では、S10T、呼び径20mmのボルトで呼び径が0となっているボルトグループが1つ、モデル上に存在することが確認できます。モデル上のオブジェクトを確認し、必要に応じて修正を行うことになります。
このように自動でサブカテゴリーを作成している場合には、モデルが変更されてもオーガナイザーの同期を行うことでカテゴリーが自動的に更新されますので、すべてのボルトオブジェクトを確実にチェックすることができます。
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