フィルターの設定例

Tekla Structures
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Japan

モデル内の部材/製品に対して表示または選択フィルターを用いることで、部材/製品が持っている情報や、図面作成の有無等のチェックを容易に行うことが出来ます。3つのフィルター例についてご紹介いたします。

ナンバリングされていない部材/製品の検索
ナンバリングが実行されていない部材/製品を検索するためのフィルターです。一括してのナンバリングではなく、個別にナンバリングを行いたい場合等に活用することが出来ます。

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HintAndTips_380.png


項目 プロパティ 条件
テンプレート 製品の場合:ASSEMBLY_SERIAL_NUMBER
部材の場合:PART_SERIAL_NUMBER
=(Equal) 0
ナンバリングが実行されていない場合、部材/製品にはまだマークの番号が割り当てられていません。その場合には0が番号として与えられています。テンプレートの”PART_SERIAL_NUMBER”は部材マークの番号、”ASSEMBLY_SERIAL_NUMBER”は製品マークの番号を取得することが出来るプロパティですので、条件を=とし、値としての番号が0となっている部材または製品のみを検索します。
ただし、部材/製品マークの開始番号を0としている場合には、ナンバリングを実行するとマークの番号が0から割り当てられます。上記フィルターはこれらの部材も検索してしまいますので、ご注意ください。

図面が作成されていない部材/製品の検索
単品図や製品図が作成されていない部材や製品を検索するためのフィルターです。モデル内に既に図面が作成されている部材/製品と、まだ作成されていない部材/製品が混在している場合等に活用することが出来ます。
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HintAndTips_381.png


項目 プロパティ 条件 かつ/または
オブジェクト オブジェクトタイプ =(Equal) 部材 かつ(AND)
テンプレート 単品図の場合DRAWING.ID
製品図の場合:ASSEMBLY.DRAWING.ID
=(Equal) 0  

テンプレートの”DRAWING.ID”は単品図のID番号を、”ASSEMBLY.DRAWING.ID”は製品図のID番号を取得することが出来るプロパティです。対象となるオブジェクトとして部材であり、その部材の単品図または製品図に割り当てられているIDが0となっている部材を検索します。単品図、製品図が作成されている場合、それらの図面はIDを持っていますが、作成されていない場合には、IDは0となっています。

製品に所属していない部材の検索
モデル内の部材で、その1部材のみで製品が構成されている、つまり複数の部材が集まって構成されている製品に含まれていない部材を検索するためのフィルターです。例えば、スプライスジョイントのスプライスプレートが梁の製品に所属していない場合、等を確認することが出来ます。

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HintAndTips_382.png


項目 プロパティ 条件
テンプレート ASSEMBLY.SUPPLEMENT_PART_WEIGHT =(Equal) 0
テンプレートの”ASSEMBLY.SUPPLEMENT_PART_WEIGHT”は、製品に含まれる、メイン部材以外の部材の重量を出力するプロパティです。その重量が0、つまりメイン部材以外に部材が存在しない製品を検索することが出来ます。

今回ご紹介しておりますフィルターのテンプレートで使用している各プロパティは、プロパティのリストの一覧には表示されていませんので、プロパティフィールドにプロパティ名を直接入力してください。

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