オートデフォルトやオートコネクション、各種フィルターにおけるルール設定
日本環境にて設定されているオートデフォルトやオートコネクションのルール、または、選択フィルターや表示フィルター等で、部材名、材質、プロファイル名に対する値の設定方法として、[123456789]や”*”、”?”が含まれた条件が設定されており、これらの設定の意味について、サポートにお問い合わせをいただくことがあります。
これらの表記はワイルドカードと呼ばれる表記を使った条件設定となり、それぞれ以下のような条件となります。
- アスタリスク「 * 」
アスタリスク「 * 」は、それ以降が0文字以上の任意の文字列を表すワイルドカードです。
設定値が、” H* ” となっている場合、先頭1文字目がHで始まるものがすべて対象となります。
また、” *H* ”のように先頭にアスタリスクが付くような場合は、先頭文字を含めて、文字列内のどこかにHが含まれるものがすべて対象となります。
- クエスチョンマーク「 ? 」
クエスチョンマーク「 ? 」は、任意の一文字を表すワイルドカードです。
設定値が、” H? ” となっている場合、先頭1文字目がHで始まる2文字のものが対象となります。
- カッコ「[~]」
カッコ「 [~] 」は、カッコ内で定義されている文字が使用されていることを示すワイルドカードです。
設定値が、“ H[123456789] ”となっている場合、2文字のものでかつ、先頭1文字目がHで始まり2文字目が1~9の数字のいずれかのものが対象となります。
[*]や[?]と括弧内にワイルドカードとして使用されるアスタリスク「 * 」やクエスチョンマーク「 ? 」を指定することで、文字として扱うこともできます。
したがって、例えばオートデフォルトやオートコネクションの部材名の条件として”G”が設定されている場合は、部材名が「G」のものだけが対象となりますが、条件として、”G*”と設定されている場合には、部材名がGから始まるものがすべて対象となります。
(対象となる部材名の例)
G、G1, G2, G11, G12, G1a, G2b, Ga, Gb, Ga1, Gb2, G-1, G-2
また、条件として冒頭にもアスタリスクを入れた場合、つまり”*G*”の場合には、部材名のどこかにGが含まれているものになりますので、1G1や1G-X1Y1、RF-G3といったものも対象となります。
次に、部材名の条件として、”G[123456789]*”と設定されいる場合には、先頭文字がGで、次の文字が1~9の数字からなるものを対象となります。
(対象となる部材名の例)
G1, G2, G11, G12, G1a, G2b
上記の条件の場合、対象が2文字以上となりますので、1文字のGは対象外となります。また2文字目は1~9のいずれかになりますので、Ga, Gb, G-1, G-2, Ga1, Gb2などの2文字目が数字以外のものも対象外となります。
最後に、条件として”G?[123456789]*”が設定されている場合には、先頭文字がGで、次に何かしらの文字が1文字はいり、その次の文字が1~9の数字からなるものを対象となります。
(対象となる部材名の例)
G11, G12, Ga1, Gb2, G-1, G-2
上記の条件の場合、対象が3文字以上となりますので、1文字のGや、2文字のG1, G2は対象外となります。また2文字目は任意の文字となりますので、abc等の英数字や –(ハイフン) や /(スラッシュ) 等も有効なものとなりますが、3文字目が1~9のいずれかである必要があり、G1a, G2b, Ga, Gbの3文字目が1~9以外のものは対象外となります。
ワイルドカードについては、テクラ・ユーザー・アシスタンスでも、ご確認いただけます。
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