オブジェクトがロックされ、削除や編集ができない場合の対応方法

Tekla Structures
Not version-specific
Tekla Structures
unlock
locked objects
Environment
Not environment-specific

質問:
部材の削除等の編集を行おうとした際に、「オブジェクトがロックされています。」とメッセージが表示され、削除等の編集操作を行うことができません。当該オブジェクトのプロパティダイアログ上でも、ロックのオプションは「いいえ」となっており、レポート等でロックされているオブジェクトを確認しても、モデル上でロックされているオブジェクトはない状態にも拘わらず、このようなエラーメッセージが表示され、削除等の編集操作ができない場合はどのようにすればいいのでしょうか?

回答:
おそらくはモデルビュー上で表示されない点等のオブジェクトについて、ロックが設定されてしまい、その結果、関連づけされている部材の削除等の編集操作ができない状態になっているものと考えられます。

  1. 編集したい部材等のオブジェクトを再度削除してください。オブジェクトのロックに関するダイアログメッセージが表示されると同時にログファイル上に問題のあったオブジェクトのID情報が書き出されます。

  2. メニュー[ツール]>[履歴表示]>[アプリケーション履歴]または[ファイル]メニュー>[ログ]>[セッション履歴]でログファイルの内容を確認します。ログファイル内には下記のような様式でロックされたオブジェクトに関する情報が出力されています。

Object locked - Id: 10924550
Object locked - Id: 10924550
Object locked - Id: 10924551
Object locked - Id: 10924551
Image
icon_warning.png

Tekla Structures上のダイアログでログファイルを表示し、ファイル上で"Id:"から始まる行を選択すると、モデル上で当該オブジェクトも自動的に選択されます。 ログファイルを表示する際には、事前にファイルの表示方法について「外部ビューワーでの表示」がオフになっているか、または「Tekla Structuresのログビューワーでの表示」になっていることを確認してください。

  1. 鉄骨梁またはコンクリート梁のプロパティダイアログを開き、[ユーザー定義情報]のボタンを選択し、ユーザー定義情報のダイアログを表示します。(鉄骨梁またはコンクリート梁のダイアログからの操作の場合、点や鉄骨柱やスラブ、板等の全てのオブジェクトに対して設定を反映させることができます。)

  2. ダイアログ下段の  

    Image
    button_onoff.png
     ボタンを使って、ユーザー定義情報のダイアログボックス上のチェックボックスをすべてオフにします。

  3. [ロック]オプションの設定を「いいえ」に設定します。

  4. ログファイル上で、ロックされているオブジェクトのID行(object locked - Id: 10924550)を選択しロックされている点等のオブジェクトを選択し、ユーザー定義情報のダイアログ上の[変更]ボタンを押して、ロックを解除します。

  5. ログファイル上でロックされているオブジェクトのID行を順番に選択し、6.の解除操作を繰り返し実施します。

すべてのロックが解除した後、当該オブジェクトの削除等の編集操作を再実行します。




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