汎用構造インポート
汎用構造インポート マニュアル
Tekla Structuresでは、構造解析ソフトで使用される情報(座標・要素・部材断面)を本資料のフォーマットに基づくCSVファイルとして作成し、このデータを読み込むことで、設計情報より自動的にモデルを作成することができます。
本マニュアルの対象となるツールバージョンは1.1以降です。
1.動作環境
本ツールは拡張ツールとして公開しています。
テクラ・ウェアハウスからツールのインストーラーをダウンロードして、インストールを行う必要があります。
Tekla Warehouse > TRIMBLE SOLUTIONS JAPAN K.K. > EXTENSIONS拡張ツール > 汎用構造インポート(J)
2.起動と操作
アプリケーションとコンポーネントカタログから汎用構造インポート(汎用コウ造インポート)を検索し、サムネイルをダブルクリックして起動します。
3.データフォーマット
3.1 節点情報の定義
セルA1に”/POINT”と入力し、B列2行目以降に節点番号、D列/E列/F列の2行目以降に各節点番号に対応するX/Y/Zの座標値を単位mmで入力します。
節点番号を全て入力し終えましたら、最後の行のA列に”#”を入力します。
3.2 部材位置情報の定義
節点情報入力の後に各部材の位置情報の定義を行います。A列に"/MEMBER"、次の行のB列に部材の始点の節点番号、C列に終点の節点番号、E列にその部材に対応する設計符号、F列に部材の回転を入力します。回転は0°の場合には、部材プロパティの回転で、”上”として作成されます。設計符号に対応する部材断面等の情報については、次の部材断面、材質等の定義で行います。
節点番号と同様に、全て入力し終えましたら、最後のA列に”#”を入力します。
3.3 部材断面、材質等の定義
部材位置情報の後に部材の断面情報等の定義を行います。A列に”/PROFILE”と入力し、以降のB列に部材位置情報で定義した設計符号(部材の製品頭マークとして入力されます)、C列にプロファイル名、D列にクラス、E列に押さえ位置、F列に材質、G列に部材頭マーク、H列に部材マーク開始番号、I列に製品マーク開始番号、J列に部材の名前、K列に部材種別を入力します。断面情報入力後にもその他の定義と同様に最後のA列に”#”を入力します。
押さえ位置は部材位置情報で指定した始点・終点に対して部材断面のどこで押さえるかを定義します。各番号は以下となります。
上図は始点から終点を見た場合の断面図
部材種別は番号で入力を行います。番号と種別は下表のとおりです。
番号 | 部材種別 |
---|---|
0 | 柱 |
1 | 大梁 |
2 | 片持ち梁 |
3 | ブラケット梁 |
4 | 基礎梁 |
5 | 小梁 |
6 | 床 |
7 | 耐圧版 |
8 | 基礎 |
9 | 杭 |
10 | 水平ブレース |
11 | 鉛直ブレース |
12 | 水平ターンバックル |
13 | 鉛直ターンバックル |
14 | 耐震壁 |
15 | 壁 |
16 | ベースプレート |
17 | 間柱 |
18 | 母屋 |
19 | 胴縁 |
20 | 階段 |
21 | パラペット |
22 | 捨てコン割栗 |
以上のデータをCSVファイルとして保存します。
4.インポート手順
4.1 汎用構造モデルインポートの実行
"インポートファイル"でCSVファイルを指定し、"ログファイル"には、後述する断面確認やインポート時の結果のログを出力するファイル名を記述します。空欄の場合は"StrModelImport.log"がモデルフォルダに作成されます。
4.2 断面確認
指定したCSVファイル内で記述されているプロファイル名・材質について、開いているモデルのカタログファイルに登録されているかどうかの確認を行うことが出来ます。CSVファイルを指定している状態で"断面確認"ボタンを選択します。
登録されていない部材断面や材質が指定されている場合、以下のメッセージが表示されます。
作成されたログファイルをメモ帳などのテキストエディタで開くと、プロファイル・材質カタログに登録されていない情報を確認することが出来ます。CSVファイル内の入力を変更するか、Tekla Structuresのプロファイル、材質カタログへの追加を行って下さい。
4.3 CSVファイルのインポート
CSVファイルを指定した状態でインポートボタンを選択しますと、CSVで記述されている情報を読み取り、モデルデータとしてインポートを行います。